●主な特長(メーカー公式HPより)
フロントパネルを一新しエレガントで強靭なシャーシ構造
フロントは8mm厚スラントアルミパネルを新規に製作し、
EA-1200/EA-550のエレガントなデザインを踏襲しました。
シャーシベース、トップカバーは1.6mm厚鋼板に銅メッキ処理をし、その上に塗装仕上げを行っております。
更にトップカバー天面部にシールドを追加したことにより、
8mm厚フロントパネルと相まって強靭な筐体構造と磁気歪の軽減を実現しています。
フットには外部振動を遮断する重量級金属インシュレーターを採用しています。
オールディスクリート部品による無帰還型増幅回路
現在の真空管アンプや半導体アンプの多くは、入力段と出力段の差(補正信号)を
増幅する負帰還増幅回路を用いて設計されており、低コストでありながら優れたスペックを持っています。
しかし、入力信号と出力信号の間には原理的に除去できない時間遅延があり、これがTIM(過渡相互変調歪み)の原因となり、負帰還アンプの音質を損なう大きな原因の1つとなっています。
Phasemation では、すべてのアンプ (半導体と真空管の両方) が無帰還アンプです。
無帰還アンプは負帰還アンプのような補正動作がないため、
構成部品には高い精度と優れた回路設計技術が求められます。
これにより、音源(レコード)情報を損なうことなく再生することができ、音質面では音楽のダイナミクスや微妙なニュアンスまで再現することが可能です。
●デュアルモノラルパターン
信号系は左右同一パターンのデュアルモノラルレイアウトを構成し、
左右チャンネル音質の均一を実現すことにより、豊かな情報量による空間表現を実現しました。
●高音質部品の採用
1. 信号系には
フォノアンプの音質に影響度の高いRIAA素子には、定格容量にゆとりを持たせた
1%グレードの金属皮膜抵抗と高品質フィルムコンデンサー等の定評のある高音質部品を使用しています。
信号系の要所にはエルナー社のシルミックⅡ・オーディオグレード電解コンデンサーや
1%グレードの金属皮膜抵抗を使用しています。
2. 電源回路には
整流時のノイズが少なく、高音質であるファーストリカバリーダイオードを採用。
低雑音ツェナーダイオードを使用し、極めてローノイズの電源回路をLch、Rch個別に構成。
電源トランスはRコアを用いた低リーケージフラックスのトランスを使用しています。
●主な仕様
形式 MM/MC無帰還形フォノアンプ
入力様式 MM MC
入力感度 2.5mV(MM) 0.12mV(MC)
入力インピーダンス 47kΩ(MM) 470Ω(MC)
利得 38dB (MM) 64dB(MC)
入力換算雑音 -120dBV(MM) -140dBV(MC)
定格出力電圧 200mV(1kHz)
リアカーブ偏差 ±0.5dB(20~20kHz)
消費電力 2W(100VAC 50/60Hz)
外形寸法 220(幅)×57(高さ)×228(奥行)
重量 2.6kg