TRV-35SEの所定真空管EL-34の替りに、バイアス調整にて使用しています。KT88については過去余り良い印象を持っていないので、購入を躊躇う事も有りました。自作のシングルAMPでKT88(EH製)を使ったのですが、ビーム管の特徴ばかりが強調されて(パンチは有るが、高域が粗削り)JAZZ以外不満足で、EL34に戻した経緯が有りました。さて、20時間程の使用後の感想です。その前に当然の事ですが、オーディオの評価は、オーバーオールが基準ですから、使用のソース、アンプの設計により大幅に変わる事は当然なので、全てのシステムに当てはまる物では有りません。あくまでも参考程度です。
正直、驚きました。所定のEL34は聞き易い音から、どんなジャンルにも向くオールマイテーイタイプですが、KT88なのに、高域が想像以上に柔らかく、これならクラシックも充分に聞けると感じました。もちろんロックやJAZZ、ラテンとの相性は抜群です。アンプメーカーのトライオードが、球の特徴を良く出すべき設計している結果が大きいとは思いますが...。カップリングコンが、オイルコンから、フィルムコンに変更されている事も音質変化の一因かとも思います。尚、今回使用のソースは、24Bit96Kのハイレゾ音源で、ヘッドフォーン(HD650)での試聴です。