注文から到着までの18日間は長く感じましたが、14営業日の約束だから文句が言えません。
JJの300B、ECC802S‐GPの評価はペンディングだったので、TU-8900と合わせての評価になります。電源ケーブルはオヤイデのものに、ボリュームつまみはアルミ無垢のものに変えています。この値段だから仕方ないですね。
WEの復刻版はホームランバッターですが、こちらはしぶといヒットメーカーを目指しています。
オーディオを始めてから半世紀以上経ちますが管球アンプの経験はここ3~4年です。FALの平面スピーカーをうまく鳴らすための苦肉の策でした。KT88のプッシュプルで何の不満もなく鳴っていましたが、FALの古山翁が300Bを推奨していたので今回のチャレンジになりました。
到着から毎日、累計で30時間ほど馴らし再生を続けて、ようやくモタモタした感じがなくなり調子が出てきて、十分満足のいく音になってきました。
持論ですが、いい音とは90%が好きな音で、特性は残りの10%です。ただし、オーディオ経験を積むことによって好きな音が変化するので、結果的にいい音も変化してきます。
音楽はジャンルを問わず聴いていますが、中心はクラッシックです。比較できる生の音が聴けるからです。その他の多くはPAスピーカーからの音を聴いているからです。
音質評価の基準は第一バイオリンの弦楽合奏と女性ボーカルに焦点を絞っています。前者はクラッシック音楽の中で占める割合が高く、五線譜の真ん中を受け持っているからです。後者は違和感を見つけやすいからです。この二つを満足させるシステムは再生能力が高いと、自分なりに解釈しています。
試聴に使用したソースの代表的なものは以下の通りです。全てハイレゾ音源です。
1)カール・リヒター指揮のマタイ受難曲:長岡鉄男氏推奨の優秀録音で、第1曲と第47曲(神よ我を憐れみたまえ)に注目しています。後者はバイオリンソロとアルトの掛け合いが素晴らしい。
2)カラヤンBPOのシェラザード:管弦楽とミッシェル・シュバルベのバイオリンの音色が素晴らしい。
3)ホリーコールのI Can Say Clearly Now:ブルーノートの優秀録音。
4)井筒香奈江のDSD256:目の前で歌っているようで、スピーカーからでる音の感じがしない。
5)山本剛のミスティDSD256
総評: 5.0 (1件)