71A真空管有難うございました。早速旧作のエレバムUX12A(戦前の錨マーク付きの物ですがヘタらず元気)を使ったヘッドホン用アンプに載せ替えて音出しをしてみました。
仮のアンプとは言え、4RHH8のSRPPドライブ、旧ノグチトランスのファインメットコア使用のOPT(5K、7K:256Ω~32Ω)でゼンハイザーHD650(300Ω)を使用しております。B電源をFETで平滑しており、高能率ヘッドホンの大敵残留雑音は0.2mV程度で気になりません。
71Aは同時期のラジオ球として米国で使われた物のようで、12Aの倍の出力を取り出せ、彼我の国力差を物語る物と言われますので、是非とも一度聴いてみたく思っておりました。
12AはOPTと8kΩでマッチングさせ、全体に清楚な感じを得ていますが、今少し低音域の伸びが欲しく思います。
71AはTubeDataそのままの3KΩをOPT5kΩ(2次256Ω)に接続していますが、-2db点が16Hzから11Hzに下がりました。詰まった音から伸びやかな低音に変わったように思います。
個々のパーツのブラッシュアップなどを試み、周波数帯域の拡張だけでなく音の変化も楽しみたいと思います。
なお、12Aアンプは潰す気はなく、今後も可愛がっていくつもりです。物量では彼の国の物に負けているかもしれませんが、醸し出す雰囲気は決して負けるものではありません。
一点のみ問題がありました。中古品の宿命か、71Aという文字の消えた方の球がガラス部とベース部の固定が悪く、早速グラついております。抜き差し時にはベースを持って行うのは常識であり、そのように心がけております。
電気的には問題が無いのですが何か心もとなく、真空管の専門家である貴社に、素人でもできる最良の補修方法をお尋ねしますので、接着剤その他ご教示くだされば幸いです。
今後ともよろしくお願いします。
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