シングルのワイドレンジスピーカーで,この音には驚かされました.私のような真空管アンプ初心者で,適当なスピーカーがないなら,3万円代で自作キットになりますが,Tozzi One Kitはお勧めします.まず,組み立ては,1時間半ほど出てきて,英文の組み立て図に間違いがあるので,添付の和文説明書を読むと,難しくはありません.できれば,スピーカーユニットを取り付けるナットを締める二百円くらいの専用ねじ回しを用意したほうがいいかもしれませんが,私はラジオペンチで回して締めました.ただし,時々,ユニットの磁石の部分にラジオペンチが吸い付くので,方向とか回す角度を微妙に調整して取り付けました.また,背面の蓋を取り付けるときに側面と背面の吸音材が重なってうまくはめ込めなかったので,何度か取り外して吸音材をトリミングしているうちに,ねじ山を壊してしまったのが何本かあったので,スピーカーユニットに付属していたネジで代用しましたが,それにしても,ガタがなくなるまで締め込むのには,かなり力一杯締めないとなりませんでした.そこが組み立て上一番大変だったところです.でも,普通にやればできます.次に,300B(エレキットTU8600S)と繋いで音を出してみました.最初の2日間くらいは中低音は良い音で鳴っていましたが,低音が鳴っていないようで,そんなものかなあと思っていましたが,3日後くらいから低音が聞こえてきて,さらに,2つのスピーカーの面法線の延長線上の交点あたりに聞く位置を合わせると,素晴らしい音色になっていることがわかって,それで,このコメントを書いています.今まで使っていたONKYO Intec205に付属していたD-102AX(89db/W/m, 4オーム,2ウェイ、バスレス)と比較しても,ほぼ同等の音色のようでした.真空管を6L6GC(TU8800)にすると,より中音域が強調されるようですが,聞いた感じでは,華やかな感じで,ボーカルだとか,ピアノ,バイオリンなどのメインの楽器の演奏には向いているかなあと思いました.なお,これは私の単なる個人的な印象ですので,その点はご注意ください
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